【ひな人形】最も断捨離しづらかったもの

今回は断捨離経験上、一番捨てづらかったモノの話をします。

それは「ひな人形」。

断捨離で個人アイテムを1/10までに減らしてきたので、個人的にはモノは捨てられる方だと思います。

布団なんかはそんなにつらくなかったです。

関連記事 布団の断捨離

でも、ひな人形。これはラスボスじゃないかと思うくらい、悩みぬいた断捨離はありませんでした。
断捨離レベルマックスと私は勝手に思っています。

こんな方に向けてい書いてます。

ひな人形断捨離検討中の方
ひな人形を購入検討中の方
ひな人形をお孫さんにプレゼントを検討中の方

ひな人形やにまつわる問題として、一番大きいのは自分で買っていないということです。
おそらく持っている人の90%以上(いいすぎ?)の人は祖父母から頂いていると思います。

雛人形はだれが買うのかを徹底解説

吉徳大光 ホームページより

このサイトによると、母方の実家が買うのが一般的なようです。
私の場合、実家が壊滅状態なので、父方(主人)の実家が買ってくれました。

プレゼント断捨離は大変。しかし雛人形はもっと大変。

確かにプレゼントは手放しづらいアイテム代表選手です。
ただ、よく言われるように
「あなたを不幸にしようと思ってプレゼントをする人はいない、不要なら感謝をして手放していい」
という考えがあります。

私もこの考えに賛同しています。
これに基づいてこれまでもプレゼントも断捨離してきました。

それはわかっているものの、祖父母が雛人形は孫ために高いお金で買ってくれてるモノです。
ときには代々受け継がれているようなモノもあるかと思います。

ですがひな人形は狭い家では共存するのが大変です。

理由としてはこんな感じです。

  • どんなに使って年に一回
  • 場所をとる
  • 下手したら年に一回も使わない(わたしです)
  • 保管が大変

では、今回は娘に買ってもらったひな人形の断捨離をお話したいと思います。

我が家とひな人形の背景

10年前娘が生まれ、主人のお母さんにとっては初孫。
それはそれは誕生を喜んでくれました。

よく嫁姑問題などを Twitter でも見かけますが、偶然にも恵まれており、
そんな心配をする必要もないとても優しい義母です。
遠方に住んでいるためなかなか会うことはできませんが、
いつも子供達に気をかけてくれ、毎月のようにお菓子やおもちゃお小遣いを送ってくれる最高の義母です。
感謝しかありません。

私が働いているということもありそこそこ忙しく、年に1回のひな祭りですら、
ギリギリ箱から出して飾り、1日2日やめたらすぐしまうという状態でした。

雛人形の持ち主である娘自身も、「雛人形って学校にもあるしどうでもいい。でもひな祭りのお菓子は買ってね。」という感じです。
確かに私も子供の頃雛人形出してもらってもあまり嬉しかった記憶がありません。
テレビ CM では雛人形の前でにこやかに笑い、とても喜んでいる女の子の姿がありますがね。

冷静に考えて、仮に雛人形が好きな女の子が、ひな人形を見て喜ぶのは一瞬なのかなと思います。
iroiro考えて、狭い家の長期保管、断捨離推進にはとてもつらいもの感じていました。

住居事情がつらいのもある

とても小さな家に住んでいる我が家です。とにかく狭いです。
そして古いマンションのため、収納は少ないです。だから断捨離しているとこもあります。

いつしか小さなクローゼットの一角を占領するひな人形に少し苛立ちを感じていました。
この苛立ちを解決したくて近所にあるレンタル倉庫なども検索してみました。
年に1回しか使わないから、捨てられないし預けておけばいいかなという考えです。
でも断捨離を進めれば進めるほどレンタル倉庫には大きな疑問が出てきました。
レンタル倉庫を借りたら断捨離は止まってしまうんじゃないだろうか。
ある意味の逃げ道を作ってしまうんじゃないか。
これまでやってきたことが意味がなくなるのではないか?と悩みました。

その反面、せっかく頂いたのに捨ててしまうなんて、苛立ちすら感じるなんて私は人間としてどうかしているんじゃないかと思いました。
こんなに感謝できないなんて欠陥人間かと思いました。
悩みすぎて義母があんなにいい人だからこんなに悩むんだ、
嫌なお姑さんならこんなに悩まないのに、なんてヘンテコなことまで考えていました。

本格的な断捨離を始めて、少しづつ自分の内面と深く向き合えるようになってくると、
冷静に「このままでいいんだろうか」という気持ちが芽生えました。
感謝の気持ちを持てないダメ人間と、自分を責め続けていいのでしょうか。
いや、そりゃ絶対よくないな、と思いました。

自分に対する裏切り行為だと思いました。
そんなこんなで、やっとひな人形を処分しようと決意。

そんなに甘くなかった

でもこれは自分一人で決められることではありません。
ひな人形を買ってくれたのは主人のお母さんです。
私の母ならまだ話は変わりますが、あくまでも主人のお母さんです。
こればかりは主人に相談しないわけにはいきません。

そこで私は主人に捨てていいかという打診ではなく、
「捨てるためにはどうしたらいいか」という相談にしました。

あくまで自分はもう処分すると決めているその上で相談したいというスタイルにしました。
具体的な相談内容はこのようなものでした。

  • 私は断捨離をもっと進めたい
  • もうひな人形を捨てることに決めた
  • どこかで逆恨みしている自分がいるのでなんとかしたい
  • お母さんを傷つけたくないので、あなたに意見を聞きたい

実はこの前にも何回か主人にひな人形について触れていましたが、
主人は「これぐらい取っておけばいいじゃないか」という意見でした。
ただ断捨離を頑張る私をそばで見てて、考えが少し変わったようでした。
断捨離して部屋がすっきりしたのはもちろんですが、
私がメンタル的に安定したの気づいていました。
わかりやすいところでは、断捨離して私の無くし物、忘れ物が激減したため、安心したようです。
そういう意味では主人にも断捨離メリットがあったようです。

そんな背景もあって、相談すると一緒に考えてくれました。
結論としては義母に「ひな人形を友人にあげることにした」 と伝えることにしました。
平たく言えば嘘をついたということになります。
主人と義母は仲がいいので「嘘までついてつらくない?」と聞きました。
主人は「あなたも一生懸命片付けしてるもんね。母さんを傷つけなければいいと思う。」と言っていました。

義母には年末年始ぐらいしか会えませんので、一度帰省したタイミングで話をしようと決めました。
数ヶ月後、年末年始で帰省し、主人からそれとなく義母に話をしてもらいました。
「お友達が喜ぶなら使ってもらった方がいいんじゃない。」と優しく言ってくれたそうです。
本当に優しい人だなぁと思いました。

義母の優しさと自分のキモチ

ただ反面そんな義母の様子を聞いて、また自分を責めてしまいました。

やっぱり私は人情のない冷たい人間なんじゃないか、と。
そんなこともあり義母の了承をもらっても、ひな人形をすぐに捨てることができませんでした。

ビニール袋に入れては出し、またクローゼットにしまい、またビニール袋に入れる。
なにやってんでしょうか。

どうしても捨てられず、あがいて中古買取店に連絡をし買取が可能か聞いてみたり。
ちなみにひな人形はかなり買取は厳しいです。

ただでもいいから引き取ってもらおうと思いましたが、
仮に買取してもらったって意味があるのだろうかと思いました。
他人の手に渡ってしまうという意味では大差ありません。
仮に友人がもらってくれたとしても大差ありません。

やっと決心がつきました。(二回目)

私らしくなく丁寧に布に包み、ゴミ袋に入れて収集所に持って行きました。
収集所に置いたとき、悲しい気持ちとやっと終わったという複雑なキモチでした。

気づいた感謝

ひな人形を手放して、改めて義母にお世話になっているんだな、と感謝の気持ちを思い出しました。
わかっていたつもりでしたが、改めて痛感した、という感じです。

そして私は手紙を義母に書きました。
筆不精の私が手紙を送ってきたので、義母は不思議がっていたかもしれません。

義母にどれだけお世話になっているか、どれだけ感謝しているかを、自分なりの言葉で書きました。
ひな人形のことは書きませんでした。
そこまで義母を傷つける必要はないかと思いました。


部屋が片付いたのはもちろんですが、断捨離をして人に対する感謝を考え直す機会となりました。
断捨離で感謝を知るとは思いもしませんでしたが、そういうこともあるのですね。
雛人形の断捨離はで最も捨てづらく、最も時間をかけ、最も心を配った大きなものでしたが、
自分に残ったのはものすごく大きなキモチでした。

結論 手放してよかった

結論から言ってひな人形を断捨離してよかったです。

一つのものを断捨離するのにこんなに時間と気持ちを費やしたのは初めての体験でした。
苦労した分、手にしたものは大きかったように思えます。

そして苦労した分、自分の断捨離に自信を持つことができるようになりました。

同じ悩みを持つ方へ

もし、ひな人形を断捨離したいと考えている方がいらっしゃれば、私と同じ葛藤をお持ちかもしれません。
私はそれをあきらめないでほしいと思います。
私の場合、義母にお世話になり、もっと感謝しなきゃいけないということを痛感できたからです。
また本当は嫌なのに、私のことを考え、一緒に考え行動してくれた主人にも感謝の気持ちが湧きました。
そういう意味では本当の断捨離は一人ではできないのかもしれません。

今雛人形を贈ろうと思っている方へ

私はおそらく孫が出来ても雛人形は贈りません。

これは言い過ぎかもしれませんが、孫やお嫁さんやお婿さんに私が感じたような負担をかけたくありません。
もしそのようなタイミングの方がいらしたら一度考えてみていただけたら嬉しいです。
好意で贈っても、貰った人は、私のように思い悩むことになるかもしれません。
住んでいる住居環境や考え方によって大きく変わるとは思いますが、偶然この記事を読んだ方で、
今まさにお孫さんに雛人形送ろうと思ってる方がいらっしゃるのなら、一度考えてみてはいかがでしょうか。

この小心者の私の経験が、参考になったらとても幸いです。
この記事をご覧になった方の人生がモノを手放すことで快適になりますように。

ここまでお読みいただきありがとうございました。