いつもごまかされているあなたへ

こんにちは、くれこです。
自称やさしいクレーマーです。

今回は変なタイトルなので、なんだこれ?と思う人も多いかもしれませんね。

今回のテーマはいつもごまかされている人へ、クレーマーからのメッセージです。
夜中に書いちゃったラブレター的なテイストがあります。

クレーマーとして、クレーム苦手な人にお伝えしたい気持ちを満載でお届けしたいと思います。


くれこについて、ちょっとだけ自己紹介させていただきます。

仕事では長年にわたり、システム営業、ユーザーサポートをしてまいりました。
自慢じゃありませんが、円満解決のオニです。
業務上、どんなにこじれたクレームでも、円満に処理してきた経験があります。

もちろん1人では解決できないこともありましたが、
原則はこなしてまいりました。「話せば分かる」と思っています。
だいたいですがね。

なんとなく、いつもごまかされている人いますよね。
くれこもその一人でした。

ごまかされる、というと聞こえは悪いですが、結果ごまかされたような状態になってしまうことは、
人生では避けられない事とも思います。

それは商品、サービスにクレームしたいような事件だけではありません。
友人、恋人、家族と相手は様々です。
そしてそれは殆どの場合、自分自身に問題がありました。

仕事、プライベートにおいて「ごまかされてしまっている状態」を打破したい
と思うそんな人に、この記事はお読みいただきたいです。

たとえば、こんな人です。

  • 優しいね、とよく言われる
  • 断るのが苦手、争いは避けたいと思っている
  • 人目がとても気になるほうだ
  • 人に相談できない、一人で悩みがちだ

むしろ、仕事なんかより、プライベートのほうが大事ですよね。

どうしたらごまかされないか、一緒に考えていきましょう。
まずはこんなフィクション世界のクレーム事例をみてください。

クレーム事例:ドラマ逃げ恥 みくりの例

ここでドラマでクレームの事例を一つご紹介したいと思います。

ドラマなんてフィクションなのに事例になるの?
と思われるかもしれませんが、
クレーマー目線ではこれは参考になると思いましたのでご紹介します。

「逃げるは恥だが役に立つ」で主人公みくりが彼であるヒラマサに交渉するシーンです。
クレーマー目線では「建設的なナイスクレーム」です。

TBSドラマ 「逃げるは恥だが役に立つ」より https://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

ドラマの中で、彼女は考え抜いた結果、大好きな人に「クレーム」をします。
家庭を1つの企業にみたて、共同経営者として進めていこうと提言しています。

その中でも、彼は働いていて、高収入を得ているから、
彼女が家事をしたほうが効率的という極めてあたりまえに見えることに彼女はクレームしています。

家事とは曖昧なものですが、根本的なのでとっても大事ですよね。
ドラマの設定で、みくりは家政婦として元々働いたのがきっかけでしたので
深く考えなければ当然彼女がやる、となってしまっていたのもあります。

彼女がクレームできたのは「これからも一緒にいたい」「不安や不満を解消したい」という
問題解決の気持ちからです。

そして彼女は「愛情の搾取」してはいけないとも言っています。

彼女は「好きだから」という不確定な要素での「愛情の搾取」を否定し、彼を納得させました。
彼自身も悪気はなかったため、考え直し、さらに彼女に提案をします。
それを成立させようと二人で奮闘するのです。

もし彼女が彼にクレームしていなければ、二人の関係はまた違っていたと思います。

【他人事じゃない】あたりまえを当たり前に思わない大事さ

このドラマはとても人気があったので、見た方も多いと思います。
この交渉シーンで笑ってしまった人は多いと思います。
でも笑っている場合ではありません。ドラマの中だから、と流せるような他人事ではないです。

「女性だから家事をして当然」
「コストが下がれば良い」
「好きな人だから嫌われたくない」

こういった「当たり前のイメージ」で納得できていないけど、
まあ、良いかになってしまうことありませんか。

フワッとして、過ごしてしまいますよね。
これを放置するくせが積み重なると、ごまかされた状態になります。

自分を「ごまかされやすいな」と思う人の特徴です。

自分のことかな?と心当たりのある人はぜひお読みください。

しかしこのドラマ、思いの外面白かったので、見ていない人はぜひ。

Amazon Prime Videoで無料で視聴できます。

さて、ドラマ逃げ恥事例をふまえて、本題を進めていきたいと思います。

なぜごまかされているのか、をマジメに考える

ごまかされるとは、本人が何かに目を背けることによって起こります。
でも目を背けなくても、「相手のことを思う小さな優しさ」からはじまることも多いです。

「話しても無駄だろう」
「怒らせたら面倒だから」
「失敗したのは自己責任だから」

と、謙虚で、優しい気持ちですね。

よく優しいね、と言われる人で、こういう人って、大事にしたいなと心から思います。

ですが、この優しさを続けていると、残念ながらごまかされることがデフォルトなってしまいがちです。
どんどん感覚が鈍ります。

たいていの優しさは、白黒つけずにフワッとした状態を続行します。

夫婦で言えばいつまでもワンオペが続いたり、
職場であれば過剰な業務を押し付けられたり
使ってもないサブスク費用を払い続けたり、
いろんなケースもありますが、なぜこうなるんでしょうか。

もう1つ、違う角度で例を上げてみます。
こんどは宝くじの未感金率をベースに話していきます。

宝くじの未換金率から考える

いきなり宝くじの話って何事?と思うかもしれませんが、まあ聞いてください。

宝くじの当選時の未換金率がありのをご存知ですか?
約2%と言われています。
当選金の1億のうち200万円は「当たったけど放置」ということです。
「当たるはずがない」という思い込みでしょうか。ただ単に忘れていただけでしょうか。

当たるはずがない、と強く思った人は宝くじを買いません。
なおくれこは宝くじは絶対に買いません。

買ったのであれば、当選結果を調べればいいですよね?
でも調べない人は多いそうです。
もし後日、自分の買った宝くじの当選金10万円が当たっていたと知ったらどうでしょうか。
期限切れで失効していたらどうなりますか?

これは自ら自主的に「ごまかされに行ってる」ということになります。
非常にもったいないお話です。

忘れただけならいいでしょう。人間は忘れるのも特徴ですから。
忘れたら二度と買わない、これも1つの対応です。

「私わすれっぽいから。」とごまかされる必要なないでしょうし、
もう忘れることはしない、と決めるのもごまかされないためにできることだと思います。

では、どうしたらごまかされないようになるか、をクレーマー目線で深堀ります。


例えば、ある商品を購入したけど、どうも満足いかない、というケース。
モヤモヤしているけど、仕方ないと思い、そのままにしておくとします。

先程の宝くじと同じく、このモヤモヤを解消してないと、また同じ事を繰り返す可能性があります。

「モヤモヤをそのままにしない」ということです。
モヤモヤに向き合ってあげなければ、ごまかされる状況はつづきます。

ごまかされているのに気が付かない

そもそも「ごまかされている」のに気がついていないという状態。
疑うことを知らない子供のよう、といえばカワイイですが、これは一番問題かもしれません。

ひとつ気が付かないとふたつめも気が付かない。
そのうち気が付かないことが増えすぎて、気が付かないのが当たり前になります。

でも周りから見たあなたはそれが「いつものあなた」であって、
周りの人には気が付かないかもしれません。
もちろん誰も教えてくれませんし、自分で気づくしかありません。

ここまでお読みいただいている方は「なんとなくは気づいている人」だと思います。
なので次へ進んでいただければと思います。

分かっても泣き寝入りしてません?【連鎖はつづく】

ごまかされたかも、と気づいても、そのあと放置していませんか?
もしかしたら泣き寝入りしていませんか?

優しい人こそ、優しさから周りに迷惑かけたくない、だから我慢します。

でも「自分の我慢は気づいてほしい」と心の底では思っているはずです。

ところが「我慢している」というキモチは、残念ながら周りには伝わりません。

商品を買って、「宣伝内容とは違うが、個人差、環境差ということで返品はできないらしい」
就職であれば、「入社したときの条件と違うけど、そんなものだ」
宿泊施設なら、「追加料金なしのハズなのに特定施設利用という理由で追加金額とられた」

こんな話は誰もが経験があるでしょう。

優しいと思っていたパートナーが、思ったより優しくないなんてザラにあるはなしです。

自己責任は大事、だが

自分が失敗した結果だから仕方がない、という気持ちは分かります。
自己責任の意識が強いのかもしれません。

ですが、我慢することが習慣づくと、さらに連鎖は続きます。

心は防御するために「無感覚の育成」していきます。
さらに状況は悪化します。
なんとなくごまかされている状態が続行します。

転ぶのは仕方ありませんし、アラフィフくれこもたくさん転んできました。
ですが、せっかく転んだなら、何かを手に入れたいものです。
そのために、ごまかされない自分のために、クレームをてみてはいかがでしょうか。

ごまかされないためのクレーマーステップ

自己啓発にはインプットでは限界がある

私の経験値的に、自己啓発本を呼んでも効果は少ないと思います。
そこで企業向けの簡単なクレームをおすすめします。
友人や家族はハードルが高いので、まずは関係性のうすい企業で練習しませんか?

まずはモヤモヤの原因について相談、交渉することでしょう。

たとえば、首から下げる空間除菌剤が流行りました。
1つ1,000円程度でしょうか、利用者はおそらく何千円かの出費をしていますね。

その後、消費者庁から「除菌根拠なし」という行政指導が出ました。
除菌の意味なかったの?騙された!と思いますね、もちろんその怒りは非常に大事です。
ですが、ここでメーカーに問い合わせをしてみたらどうでしょうか?

聞いてみる、ことが大事

消費者庁が行政指導を出したからと言って、粗悪品確定ではありません。
本当に騙されたのか、聞いてみませんか?
試しに電話やメールで「これはどういうことなんですか?効果はないのですか?」と
ストレートに聞いてみたらいいです。
怒りだけで何もしないと、また類似被害に合うかも知れません。
メーカーや販売者の言い分も聞いてみましょう。
質問を重ね、納得するところまで話をしましょう。

なぜクレームが有効かというと、クレームは請求行為なので「結論を出す行為」だからです。
どんな物事も相談や請求なしで結論を出すことは難しいです。
ダメなサービスを使ったり、効果のない商品を買って不満だったら、クレームをすると一つの結果が出るのです。
うまくいけば不満や要望を満たすレスポンスがあるかもしれません。

クレームで経験 良い企業の場合

クレームメリットは、結果良い企業が分かります。
良い企業は明確な答えを提案してくれます。
彼らは顧客の課題解決に前向きです。
クレームきっかけでその企業の良さを知ることはかなり多いです。

  • 使い方を正しく教えてくれた
  • 返品返金に応じてくれた
  • 心からの謝罪をうけた

こうなるとその企業への信頼度は高まります。

クレームで経験 悪い企業の場合

粗悪が前提の商品やサービスもあり、詐欺っぽい商品は世間にゴロゴロしています。

その手の企業はクレームにまともに応じません。
「クレームがくる前提」で商売をしているからです。
電話やメールをすると、「ごまかしてる」感が満載の対応をされ、もっと悪質な場合、問い合わせ自体を無視されます。
こういうところは、二度とお付き合いしないほうがベターです。

小さなクレーム経験値がもたらすもの

クレームしたら、次回はどうなるでしょうか。
クレーム結果が悪い場合、その企業に不信感を持つので「この企業の製品、サービスは今後やめておこう」という経験値が出来ます。
小さな一歩ですが、商品選定に厳しくなり、ごまかされる可能性が減ります。

過去の失敗を活かし、事前調査に目が向くようになります。
「ネットでちょっと見ただけの広告商品」は買いづらくなるかもしれません。

体験者に聞いたり、ブログを検索したり、失敗しないように事前に準備できるようになります。
目の前の失敗にクレームして向き合うことは、その後繰り返し行われる選択の精度を高めます。

「自分の中で失敗と認識すればいい」という考えはもありますが、なかなか難しいものです。

またしつこく宝くじの話をします。
「失効している当選宝くじ」を持っているのに気がついたら、ツライですね。
ただの自己責任かもしれませんが、経験した人は、そのあとの行動が全く変わります。
二度と宝くじを買わないかもしれませんし、換金を忘れないようにスケジュールするかもしれませんし、自動で換金してくれるネット購入に切り替えるかもしれません。

日々の自分の行動に対して小さな結論を導くことが可能です。
企業クレームは簡単で練習にピッタリです。
あなたの人生において非常に小さな出来事ですし、あなたは顧客です。
堂々と話をして良いです。

そしてこの経験は家族、友人、職場などの人間関係にも応用することができます。
この積み重ねによって、小さな交渉能力がつき、ひいては家族、友人、職場との関係性を良くしていくことが可能です。

まとめます

クレームするという時点で、ある意味では負けかもしれません。
ただその負けをどう活かすかが、その後の分かれ道です。

クレーマーという言葉は聞こえは悪いですが、クレームは弱者の武器です。

クレーム経験値の積み重ねがその後を少しづつ変えることになります。
埋め込まれた経験は意識せずとも自分を助けてくれます。

こちらの記事もぜひお読みください。

過去記事 クレームについて考える

最後までお読み頂きありがとうございました。