臍帯下垂ってなんだ!

こんにちは、くれこです。
自称、やさしいクレーマーです。

今回は臍帯下垂について。

聞き慣れない言葉ですが、くれこは第二子が出産直前まで臍帯下垂でした。

結論からいいますと、私の場合は幸運にもギリギリ解決しました。

半端じゃない不安

臍帯下垂と診断されたとき、あまりの情報の少なさにとても不安な日々を過ごしました。
きっとどこかに同じ悩みをお持ちな方がいるかと思います。
そんな方の情報の足しになればいいなと、少しでも参考になりましたら幸いと思い公開しています。

経験を時系列で書いていますので、結構長めな記事です。

逆子だった我が子

当時、二人目の子を妊娠、近所の助産院出産予定でした。逆子は原則、助産院では分娩できないので、提携医療機関で帝王切開になります。

関連記事  助産院出産について

妊娠6ヶ月すぎあたりで、逆子も解消され、ほっと一安心していました。

臍帯下垂の診断

34週にはいり、定期検診は市立病院に行く必要がありました。
血液検査など、助産院ではできない検診ですね。
定期健診なのでなれたもので、受付して、採尿して、いつものコースで検診。

超音波検査をしていると先生が「ハッ!」となにかに気づいたご様子です。
先生は「ちょっとまっててくださいね!」と慌てて離席してしまいました。

検査台の上で、例のM字開脚スタイルで放置でした。

恥ずかしいからせめてこの体勢を解除してくれよおおお

と思いながら待っていました。

10分くらいだったと思います。

先生が戻ってきました。

どうやら上の先生に相談に行っていたようです。

「服を着て診察室の椅子に戻ってください」と先生は言いました。
やっとM字開脚解除・・・

助かった。

診察室の椅子に戻ると先生は真剣なお顔でこう言いました。
「言いづらいのですが、現時点で臍帯が先進しています。」

臍帯先進(臍帯下垂)とは

さいたいがせんしん?

はじめて聞いた言葉です。

漢字で「臍帯先進」と書くとなんとなく分かりますが、耳で聞くだけだとさっぱりわかりませんでした。
ただ、「言いづらい」と言ったので、良いことじゃないんだろうね、と感じていました。

臍帯先進(臍帯下垂)は、ざっくりいうと、
へその緒が赤ちゃんの頭の先に来ている(先進している)状態を指すそうです。
下垂という言い方をするのはアタマの下に臍帯がはいっている、ということを指します。

そして赤子の頭と子宮口の間にへその緒が入り込んで挟まってしまっている状態だそうです。
まあ、なんと器用な我が子・・・。
ど素人のわたしは、「それがなにか?」という感じでした。

臍帯先進のリスクとは?

臍帯先進の状態で、仮に破水など起こしてしまうと「臍帯脱出」という状態になるそうです。
早産になると赤ちゃんの頭より先にへその緒が子宮から出てきてしまうからです。

子宮口などが陣痛による子宮口の収縮でへその緒をギュッと圧迫し、酸素や血液、栄養素が回らくなり、赤ちゃんの生命の危機もある、ということでした。

説明されても実感は湧きません。
「なるほど~」
という感じでした。

さらにリスクの説明は進みます。

だんだん話が頭に馴染んでくると、
「はい?それ私の事?^^」
と聞き返したくなるような気分になりました。

この段階では母体にはなんの感覚もないので、考えがまとまりません。

先生から「とにかく安静にしてほしいです。お姉ちゃん(2才児)のお世話などで体への負担が心配ですね。誰かお身内で見てくださる人はいますか?」と言われました。

いや、そんな人はいないんです。どうしよう…。
入院のベッドが空き次第、入院の可能性が高いので、上の子の預かり先を探しておくように言われました。
日頃は図太いワタシもオロオロしてしまいました。

重なる不安

夫は仕事が忙しいし、実家には頼れないし、どうすればいいんだろう、と思考停止状態に陥りそうになりました。

こんな時こそ、気をしっかり持たなくては!

と気を取り直し、先生に質問したりしました。
クレーマーなので、遠慮なくこのあたりは質問していきました。

すぐに入院予定日・手術予定日まで決められてしまい、即、術前検査(血液検査、心電図、レントゲン)となりました。
「まじか・・・」と思いながらも言われるまま検査を受けました。

午前中に来院した病院も、もう閉院に近い状態になっています。広い病院はガランとして、娘が話す声が響きます。

検査も終わり、帰り道でパパに電話して説明しました。
「え?なにそれ?大変だね。」と、まったく意味が分かっていないようでした。
そりゃそうですね。本人すら実感薄いです。

帰宅しながらバスに揺られて眠る娘の傍らでググりまくりです。

調べてみると「臍帯下垂」というものらしい、ということが分かりました。
「臍帯先進」より「臍帯下垂」のほうがWEB情報が多かったです。(当時)

しかしどんなページを見ても医学情報サイトばかりです。
む、むずかしいぞ。結構マニアックなんだろうな、と思いました。
小難しいサイトを見るほど、で不安がどんどん膨れ上がりました。

だいたいどこのサイトもこのような内容でした。

下垂状態で破水などを起こすと「臍帯脱出」となり、臍帯を圧迫する。
胎児が無酸素により15分程度無酸素で悪いときには胎児が死亡する可能性もある。
また助かっても低酸素脳症などの後遺症も引き起こしかねない。

おいおい、大変じゃないか。なんてこった。
危機感が湧いてきました。

臍帯脱出時は緊急手術で、膣から手を入れて臍帯を押さえながら帝王切開を行います。
めまいがしました。ホラーです。
やはり珍しいようで、分かりやすいサイトがありませんでした。

医療サイトと個人の方のブログ、産婦人科医の方のお話などをまとめてみました。

  • 臍帯下垂とは(逆子ではない状況で)臍帯が頭の下に入ってしまっている事。 
    この状況で破水、陣痛などが起こった場合、臍帯脱出となる可能性が高く、緊急帝王切開になる。
  • 臍帯が圧迫されてしまうので、膣側から臍帯が出ないように手で押さえながら帝王切開する。
  • 臍帯が長めの可能性大。その他原因としては着床場所が起因していることが多い。
  • 週数や子宮口の開き具合によっては発見次第即入院または帝王切開。
  • 週数によっては胎児が動くので治る可能性はある。
    治れば問題ないが、治らない場合は最短で37週で計画帝王切開となる。 
  • 37週前では胎児の肺機能未熟なのでここまでは待つことが多い。
  • 臍帯下垂を戻す運動などもあるが、効果は保証されていない上、
    臍帯が胎児の首などに巻き付く可能性があるので推奨されていない。
  • 発生率は妊婦の0.5%程度
  • 張り止めを処方され服用する、お腹の張りを感じるような行動は一切しないように絶対安静となる。
    医師によっては発見次第、即入院という診断もある。

私の場合、ベッドに空きがなく即入院とはならなかったものの、
「次週入院です」を宣言され、生まれてはじめて不眠症になりました。

臍帯下垂は即赤ちゃんの生命を脅かす可能性があるとのこと。
万が一破水したら?早産を引き起こしたら?

つらい日々のはじまりでした。
時々カチカチに張ってしまうお腹にビクビクしながら過ごす日々。
立ち上がるたびに「ああ、お腹が張った。横になろう・・・。」の繰り返し。
処方された張り止めの副作用で動悸が上がったり息苦しくなるので、さらに不安を掻き立てられます。
飲む意味あるのか?この薬?逆効果なんじゃないか?と愚痴る毎日。

パパにもこの妊婦の不安を理解してもらう方が難しいものです。
主人は出張だったりして不在、こちらは自宅で悶々とする日々。

炊事をすると即お腹が張ってしまうので、長女には調理のいらないパンやお菓子を食べさせてましたが、
自分を自分が責めるダメスパイラル。図太さに自身があったのに、落ち込みました。

実母との確執

実母との関係が良くなかったのですが、電話で事情を話し、応援を依頼しました。
ただ、あまり状況を飲み込めなく、

「臍帯が巻き付いた?よくあるじゃない。」
(臍帯巻絡は30%くらいあるそうです。)
とあきらかに迷惑そうでした。

会って詳しく話すから、と電車で2時間かけて母の家へ長女を連れて行きました。
本当は安静なので長距離移動はNGでしたがいたしかたない。
※ご注意 同じ状況の方、絶対安静にしてください。 

到着早々、母より言われたのは、「今の人は出産が遅いからトラブルが多い。」
「勘弁してくれよ」と思いながらも、数日世話になるのでさらっと聞き流し、食事や長女の世話をお願いしてました。
すると何もできない私に2日で嫌気が差した母ついに嫌味を言い出したため、限界到達。
数年ぶりにブチぎれました。


クレーマーとしてあるまじき好意です。
クレーマーとして本来は冷静に交渉するはずなのですが、
このときばかりはムリでした。
焦って引き止める実母を怒鳴りつけ、娘をつれてゆっくりゆっくり帰りました。

帰宅し、義実家に長女を預かってもらえるようにお願いしました。
義母は快諾してくれて、「いつでも来なさい!」と言ってくれました。
義実家は遠方なので遠慮していたら、最初っからこちらにお願いすべきだったな、と反省しました。
実母と比べてあまりにも優しい義母。捨てる神あれば拾う神あり、ですね。

助産院に相談したり、少し近い病院にするか検討したり、市役所に電話したり、
緊急サポートの保育所を探したりしながら過ごしました。
結構やることが多かったです。
とにかく安静にするしかない状態で、お腹をさすってお腹の赤ちゃんに話しかけてました。

検診の前の日はほとんど眠れませんでした。そして、検診の日、エコー、超音波、触診を行いました。

臍帯が治った

「臍帯が元に戻っていますね。すごい。一応一週間様子を見ましょう。」
という診断をもらいました。
よっしゃ!ほれ見たことか!!やっほーい!一気に安堵が押し寄せ、涙がちょちょぎれました。

さらに一週間後、臍帯に異常がなかったので入院&手術予定はキャンセルになりました。

もし臍帯下垂と診断されたら

実感がありませんから、「大丈夫」と思ってしまうかもしれませんが、絶対安静です。無理は禁物です。
「大げさに受け止めて」安静にしてください。

実家などに頼れる人は子供を預けて入院する、というのがベストだと思います。
誰かに甘えてください。

臍帯下垂の確率について

後日談ですが、臍帯下垂は大きな市立病院でも年に一人いるか、いないかだそうです。
そして破水や陣痛が起こって気づくケースの方が多いようで、
そういう意味では事前に分かっただけ、ラッキーだったのかも知れません。

臍帯下垂は治る

ワタシは医学知識もありませんが、 この経験だけは共有できますので
経験や苦しみが、誰かのお役に立てればと思います。
臍帯下垂が治った事実だけはお伝えしたいです。
治った人がいるということを信じて気持ちを緩やかにもって過ごしてください。

臍帯下垂を経験して思うこと

「案ずるより産むが易し」と言われても心配です。
妊娠出産は「大丈夫。みんな産んでるよ!」と知ってても不安です。

「あなたは大変な状態です!」と言われたら不安しかありません。
赤ちゃんの生命に関わる、と言われてしまうとどうにもなりません。
記事作成しながらも
「この記事を読んでかえって不安になる方もいるかも…?」と迷いました。

でも当時、情報が少ないこと、得体のしれなさに不安でしたので、公開するに至りました。

周囲のサポートは必ずしも厚いとも限りません。
臍帯先進、臍帯下垂という状況を、ご家族や周りの方にうまく説明するのが難しい、
そんな妊婦さんやご家族の参考になれば幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次の記事

プロアクティブ